私が留学していたインドの大学院では、日本人留学生は数名、韓国人留学生は韓国企業や政府からの留学生が非常に多く、日本人留学生とは比べられない程、韓国人留学生がいました。
韓国人留学生の中でも、韓国大手企業のサムソンやLG等の若手社員が留学生として交ざっていました。大手企業の韓国人留学生は、インド人の本物のニーズを捉える為に、インド人学生さんと寝食を共にして、6畳の2人部屋で暮らし、長期休暇の際は、インド人学生さんの実家に訪問。インド人の方々の生活を知識ではなく、現地現場で体験して本物のニーズを捉えていました。
日本企業は最新技術の冷蔵庫を販売する中、韓国企業は鍵付きの冷蔵庫の販売。日本企業はカラーテレビを販売する中、韓国企業はブラウン管テレビ販売。インドの市場で日本と韓国、どちらのシェアが高かったかといえば、韓国企業。
韓国企業は戦略的に若手社員に留学をさせ、インド市場のシェアを高めて、半導体やスマートフォンの販売にも日本企業を差し置いて、優位に立つようになりました。
日本企業は価値創造(最新技術を開発する等)は優れているが、韓国企業の様に価値獲得(本物のニーズを捉えて、お金にする)は下手であるとインド留学等を通じて実感しました。
今後、日本はインド市場を本気で勝ち取っていくには、シンプルにインド留学をしてインド人の本物のニーズを捉えれる人材、サバイバル力のある人材を育てていかない事には、日印の経済関係はなかなか育みにくいであろうと思います。
只、現状としては10年前に私がインドに留学した日本人留学生の数と、現状は変更がなく、寧ろインドへの日本人留学生は減少傾向にあります。
*写真は韓国人留学生(一番右)との一枚
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