最近は御蔭様で、学生さん、メディアの方々からインタビューを受けることが多く、出来るだけのインドでの経験や活動の事をお伝えしております。
その中で毎回気になる点があります。皆様、インドに行かれたことがなく、インタビューやSNS等の媒体を通じてのインド理解が多く見受けられるという事です。
百聞は一見に如かず、実際にインドに行って、現地現場に触れることが一番インドを知る上で早いです。しかし、そのような時間がなく、インドは怖いという日本ではインドのイメージが未だに浸透していないのも理由に挙げられるかと思います。
その為、出来るだけインド人の視点をお伝え出来る様に試みてはいます。例えば、インドには現在28の州があります。実際住んだ身からすると、1つの州が1つの国という感覚です。日本人でいうと、日本という国に韓国や中国等が入り込んで1つの国を成しているという感覚に近いと思います。そのように仮定すれば、インド自体、インド人と一括りで日本人は捉えていますが、その捉え方でインドを理解するのは難しい事になります。
また日本では多文化共生という言葉が、あらゆる所で使われています。インドはもちろん多文化です。しかし共生はしていないと思っております。互いの文化が存在しているのみのケースが多く、なかなか共生までは辿り着いていない。なにを持って、共生と捉えるか、課題ではあります。
あまり難しく考える必要もないですが、人間として当たり前の事を実行していく、例えば、挨拶をする、駅のチケットの買い方が分からない外国人がいたら助けてあげる等。日々の小さな積み重ねが、共生に繋がっていくのだとは思います。
*写真は弊団体で実施している、HOME VISITの様子です。
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